「卵が高い!」から「卵がない!」になった

2023年になってから卵の価格がどんどん上昇していて、気がついたら50円高くなり、そのうち100円高くなり、いつの間にか値段が去年から倍以上になった。
去年までは1パック150円〜200円前後で買っていたものが、今や270円から400円近くするようになったのだ。
それが起きたのもこの半年間。ハイパーインフレっぽいなと思う。卵だけ。

それが、5月くらいまでは「うわ〜また高くなってるぅ〜」とだけ思っていたものが、先月(6月)くらいからは「卵が……ない」になった。
店に行ってもそもそもない。卵の棚がガラーンとしていることも多い。
私は露店で卵を使うお菓子を製造・販売しているため、その仕入れで卵を1回当たり50個ほど買付してくるのだけど、今は2〜3軒の店をハシゴしてようやく欲しい分だけ手に入れられる状態だ。値段もかかれば燃料費も時間もかかるようになった。
でも、値段が高くなるだけじゃなくてまさかなくなるなんて……というのが率直な感想で、結構ショックもでかい。
私の場合は卵が欲しいのは月2〜3回だけなのだけれど、日常的に卵を使用するところはもっと大変だろうなと思う。養鶏農家さんはもっと大変な思いをされているのだろう。
そう思うと私くらいの使用頻度ならまだまだなんとか工夫でなんとかなるんじゃないかなと思う。

それに、だんだんと今の状況に慣れてくるにつれ、これが本来の価格で今まで安すぎたんじゃないかな、なんてことも思い始めるようになった。
養鶏農家さんで対策を講じてらっしゃるところもあることを知ると、それに見合う対価を支払わなければいけないなあともしみじみ感じてしまう。

飼料の高騰や鳥インフルエンザの影響で世界的に卵の値が高騰している状況らしく、しかもそれは長期化する見通しらしい。
(参考:「卵高騰いつまで続く 卵不足と飼料価格高騰が要因で高値長期化か」NHK)
鳥インフルエンザってことは、それにともなって殺処分された鶏も、その処理をしなければいけなかった人たちもいるということ。
その状況を考えると胸がキュッとなり、早く事態が良くなってくれればいいと思う。