2020にCHEMOでやりたいこと その1「子ども先生」

あけましておめでとうございます。
何ヶ月ぶりかの更新のブログ、今回は去年やったことからの発展してやりたいことについて。
今回は「子ども先生」という企画についでです。

去年はありがたいことに念願の宇宙イベントができたのですが、これを発展してやりたいのがこちら。
普段大人から一方的に教わっている子どもたちが、逆に自分の好きなことを大人に教える機会を設けたいな、と思っています。
自分が好きなことをみんなから聞いてもらえるってこの上なく嬉しいことですし、小さい頃に一人で発表する機会ってかなり大切だと思うんですよね。

自分が学生時代……というよりも、中学校時代の話にさかのぼりますが、全校集会での話とか、わたしはもともと全然聞いていない子でした。つまんねーし早く終わって欲しいし、話したり下を向いたり寝たふりしたりして、それを態度で全面に表していたと思います。

それが変わったのが3年のある日。
私は修学旅行か文化祭かなんかの委員会でしおりを作っていたんですが、そこで公式キャラクターみたいなものを作れたらいいな、と思いました。
そこで、委員会で相談したら、「一応学年全員の許可を取ろう」という話になりました。
普段の自分と照らし合わせても、このキャラクターを作ったことで別に他の生徒には何も影響がないので、
提案してもたぶん通るとは思っていました。が、いざ発表するとなると違います。
もしも反対意見が出て、拒否されるたらどうしよう……と、発表までの数日間、不安が頭をよぎりました。
数日経ったあと、音楽室での学年集会の日、先生から「最後に、加藤さんから提案があるということで」と紹介され、みんなの前に立ちました。
みんなの前に立つ私。案の定つまらなさそうな生徒たちの顔。多くは下を向いて体育座りしています。しーんとした空気の中、わたしは
「公式キャラクターを作りたいです。しおりの表紙とかに載せたいのですが、みなさん、賛成だったら拍手してください。」
とお願いしました。
そうしたら、パラパラパラ……と拍手が起こり、そのうちに大きな拍手になり、わたしは安心したような、受け入れられたような、とても温かな気持ちになりました。
オリジナルキャラクターは受け入れられたのです。
あのとき、音楽室の空気の色が変わったのが見えた気がしました。
たぶん、みんな「早く終わって欲しい」「どうでもいい」という感じだったと思うんですけど、
その時の拍手の「受け入れてもらえた!」と高台から飛び降りたのちに下で大きな布に包んでもらえた感覚は忘れられないものとなっています。
そして、そのときに思ったんです。みんな、一回は人前で自力で発表した方がいいなって。
発表しなきゃいけないから紙を読みながら発表するものではなく、自分の責任で自分の好きなことで発表すること。
そうしないと、発表する側の人間の気持ちはわからないし、発表を聞く態度も見えないしわからないと思いました。これは、注意されるではわからないものだと思います。
また、受け身ばかりでいると、自分が大多数だと思って当事者意識も芽生えにくいなと思いました。

実は、もうすでにお願いしたい子ども先生は一人いらっしゃるので、さっそく親御さんの方にはその企画をお話ししています。
彼ならきっとおもしろいお話を聞かせてくれるでしょう。

子ども先生の内容は、なんでもいいかなと思っています。
釣りでもいいし、理科でもいいし、プリキュアでもいいし、ほんとになんでも……。
自分が好きなことや夢中なことを語る瞬間が、みんな一番輝くのではないかと思っています。
こちらの企画は初めてやってみるのでどうなるかはわかりませんが、考えてみれば今までやってきたこと全部初めてやることなので、みなさんのご協力も仰ぎつつ、実施できたらいいなと思っている今年です。

次回は10代後半から20代前半を対象とした「君はどうやったらおごってもらえるか? 奢ってもらい方講座」という企画についてお話ししたいと思います。